アントネッロ南蛮公演 フランシスコ・ザビエルと音楽


2019年11月16日(土) フェニーチェ堺 小ホール

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週末の11月16日(土)、堺に新しく出来た「フェニーチェ堺」の小ホールにて、東京を本拠地とする古楽アンサンブル「アントネッロ」のグランドオープン記念公演があります。

この夏、私は東京で初めてこのグループの演奏会を聴いて、目から鱗が落ちました。これまでの古楽という概念では測れない、実に生き生きとした、生命力あふれる、そして創造的な音楽に酔いしれました。

リーダーの濱田芳通さんは凄い才能の持ち主であることは言うまでもありませんが、メンバーの誰もがとにかく凄い。その個性が時にぶつかり合い、時に溶け合う、そのアンサンブルも実に素晴らしいです。

今回は南蛮貿易で栄えた堺での公演ということで、京に上る途中に堺に立ち寄ったフランシスコ・ザビエルの生涯、特に日本での布教の様子を、朗読と音楽と寸劇で綴っていくという趣向になっています。

ひょんなことから、私に朗読を、とのお話をいただき、こんな経験は一生に二度とないだろうと思い、冥途の土産にすべく、お引き受けした次第。大阪弁でやってくれ、ということで、その分は気が楽です。

大航海時代の貿易商人、メンデス・ピントに扮して、南蛮人の衣装でナビゲータを務めます。

本日、ホールでリハをやりましたが、もう傍で繰り広げられる圧巻の演奏に魂が引き込まれてしまい、セリフが飛んでしまうことが、しばしば・・・
ほんとにこの人たちはスゴイです。今回は楽器が5人、ソプラノとテノールが各1名という編成です。
歌のお二人も素晴らしく、古楽ファンのみならず、合唱人にも是非、聴いていただきたいと思います。

15時開演、二幕、80分くらいでしょうか。
4000円は超お得だと思います。

 

11月16日、「フランシスコ・ザビエルと音楽」、無事、終わりました。

アントネッロの皆さんの超名人芸を間近に見聞きして、ナレーターという自分の役割を忘れて興奮しまくりました。

濱田さんのリコーダー、西山さんのチェンバロとバロック・ハープ、石川さんのヴィオラ・ダ・ガンバ、パッカーションの濱元さん、そして琵琶の川嶋さん、どなたも卓越した技巧をお持ちで、そして溢れ出てくる音楽が素晴らしい。もちろん5人のコラボも超エキサイティング!

また、ソプラノ阿部さんとテノール中嶋さんの歌と演技も、もう最高。この時代の曲の歌唱法に習熟しておられ、ほんとに惚れ惚れする歌声でした。

一人、よそ者であるゲストの私のことを、いろいろ気遣ってくださり、皆さん、とても暖かく接してくださいました。 おかげで、大きな失敗もなく、なんとかナレーターを務めることができ、ほんとに感謝感謝です。 とどのつまり、この暖かい心が楽団の音楽の源流にあるのですね。だから聴く人の心を動かすのだと思います。 テクニックだけでは、感心はしても感動はしないですものね。

集合写真は本番終了後に撮ったもの、舞台写真は前日のリハのもので、私だけが南蛮人の衣装を着ています。慣れないと動くのが大変なのです(^^;

本当に素敵な経験をさせていただき、冥途の土産が増えました。