《 溢れ 流れ 継がれ 》 三善晃 これら五つの歌を、谷川俊太郎さんが「五つの願い」と名付けて下さった。それよりほかに私達の心は表せない。 私達というのは、今なにを歌いたいかを一緒に語り合い、谷川さんの詩を持ち寄った三年前のローレル・エコーの方々と私のことだが、その心は私達だけのものでも、三年前に過ぎ去ったものでもないだろう。これらの詩は、今までも、今も、これからも、みんなで願い、伝えてゆかねばならないことを語っている。 今までに聴いた演奏がどれも私の心のなかに響いている豊中混声合唱団の皆さんが、その「五つの願い]を、一つの心で、一つの歌
声で願っで下さることを大事に、また幸せに想う。 第29回豊中混声合唱団定期演奏会(1989年) プログラムより
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